知らない顔のあなたに

エンタメと私情

ここにしかないどこかへ

最近は、銀杏BOYZの「エンジェルベイビー」をバイブルにして生きている。

 

きっかけは、好きな俳優の若葉竜也さんのインスタライブ。彼は記録が残されることを嫌がるだろうが、無断転載ではないので自分的にはOKなラインだと思って書く。それほど感動したのだ。

彼がインスタライブで歌っていた曲をできる限り記憶してプレイリストも作った。

まあそんななかでも、エンジェルベイビーの弾き語りに泣いてしまった。

 

 

私が最初にエンジェルベイビーを聞いたのは、ラジオ「空気階段の踊り場」のキングオブコント優勝記念生放送回だった。

私はKOC優勝をきっかけに空気階段に興味を持ち、はじめて踊り場を聞いたのだけど、もぐらの前口上からの峯田さんサプライズ登場、生歌披露の流れで号泣してしまった。

 

そのころは、受験に人間関係に鬱屈がたまっていて、リアルに毎日泣きながら学校に通っていたから。

 

「俺とお前はひとりじゃない」って言い切ってくれたもぐらと、あまりにも格好いい峯田さんの歌声は、確かに私を救ってくれた。

 

その後、エンジェルベイビーは私にとって確かに大切な一曲になり、踊り場リスナーになって、空気階段銀杏BOYZの関係性を理解した。その背景を知ったらあの放送はより深く心に刺さるのだが、あのときの自分はその言葉だけで救われたのだ。

 

 

 

話を現在形に戻して、先日の若葉さんのインスタライブ。

久しぶりにエンジェルベイビーを聞いて、第一声で気づいて泣いた。

若葉さんの歌声が好きだ。優しくて、やわらかいのに芯に響く歌声。地声は低いのに歌声はちょっと高くなるのも好き。

彼の声で歌われるエンジェルベイビーが、なによりも優しくて、安心して泣いていたんだと思う。

 

 

今は、はじめてエンジェルベイビーを聞いたときとはまた違う寂しさにとらわれている。

大学生になって、だんだん社会というものに触れ始めて、改めて自分はひとりぼっちだと気づいてしまった。良い意味でも悪い意味でも。

というか、自分ってやっぱり少数派の人間なんだなと思うことが増えた。

大学でもバイト先でも、人にうまく心を開けない。社交性が皆無なことに気づいた。

 

高校まではそれでも分かってくれる友人に恵まれていたし、何より中高一貫だったから社交性とかなくても大丈夫だったのだ。

 

でも大学に来て、違う環境で暮らして。本当に土地で人柄が違うことを感じている。全員が全員、という訳ではもちろんないけど、明るい人の数が多くてびびってる。

根っこが暗すぎる私には少し辛い。

 

 

 

年齢や環境によって聞く音楽は変わるものだと思うのだけど、今はウルフルズ銀杏BOYZがとても胸に来る。相変わらず川谷絵音は天才だし、サカナクションみたいな音楽も好きだけど。

 

昔はむしろちょっと苦手だったくらいの、まっすぐで泥臭い歌詞を、何回もなぞってしまう。

「どうして僕いつもひとりなんだろ」から始まるこの歌詞が、どうしようもなく心に来る。

峯田さんの、叫ぶような歌声はどこか寂しさをはらんでいて、ずっと消えなくて。峯田さんの歌声はどうしようもなく悲しくて優しくて、一緒に叫んで泣きたくなる。

 

 

今年は、銀杏BOYZをもっと聞けたら良いな。